高級別荘地である軽井沢とは言え、中古別荘であればお手頃な価格のものも見つけることができます。すでに建築済みの建物を購入するのですから、ある程度過ごし方なども想像がつきやすくなりますが、いくつか注意しておきたい点もあります。なかには予算組みに関わる部分もあるため、あらかじめチェックポイントを頭に入れて選ぶようにすると良いでしょう。
エリアによって異なりますが、特に旧軽井沢エリアなどは湿度が高く、建物もその影響を受けている可能性大です。実際に行ってみて、湿気の状態はひどくないか、また虫食いなどの被害がないかをしっかり確認しておいた方が良いでしょう。場合によっては、地盤や建材などの見直しも必要になります。周囲の環境と建物の状態をしっかり確認するようにしましょう。リフォームでいいと思っていたら骨組だけ残してスケルトン状態から再施工するリノベーションになるとかなり予算が膨らみますから注意が必要ですよ!
リフォームとも少し関係がありますが、下水はしっかり完備されているか、また水道管の欠損など水回りに問題はないかをしっかり確認しておきましょう。
冬季も軽井沢に訪れる予定がある場合は、雪が降ってもアクセスしやすいかどうかも確認しておきましょう。軽井沢の冬はマイナス15℃まで落ち込みます。冬の周辺環境がどうなるか、可能であれば一度自分の目で確かめた方が良いでしょう。樹木の葉が落ちず、冬も日当たりが悪くて寒さが増すばかり…という可能性もあります。話だけで聞くよりも、できれば一度自分の目で確かめたいものです。
一口に軽井沢と言っても、エリアごとに特徴が異なります。買い物などの利便性を求めるならば新軽井沢エリア、ゴルフなどのレジャーを楽しみたいならば南軽井沢エリアが良いでしょう。バイパスへのアクセスの良さを求めるのか、閑静な雰囲気を大切にするのか、軽井沢でどのように過ごしたいかをシミュレーションして、自分の希望に合った立地条件の物件を探すようにしましょう。
たくさんの別荘が集まっている地域ですから、周囲にはすでに様々な人が住んでいます。中古別荘を探す際は、不動産の担当者などに近隣住民のこともそれとなく聞いておきましょう。周囲にクレーマー気質の人が住んでいては、せっかく別荘に羽を伸ばしに来ても気が休まるひと時を持てなくなってしまいます。あらかじめ避けた方が無難でしょう。
別荘は安い買い物ではありませんから、「この金額は今だけ!」などの謳い文句につられて焦って購入した結果失敗した、ということになっては目も当てられません。じっくりと検討を重ね、長く安心して利用できる物件を選びたいものですね。