軽井沢に土地を購入する場合、当然、その後の別荘建築まで視野に入れて購入されることでしょう。その第一歩が土地購入となるわけですが、まず注意しておきたいのが、金額と面積だけで決めてしまわないこと。金額だけを見て購入したら、傾斜地で建物が建てにくかったり、防犯上に不安があったり等の問題があったということも。そこで、ここでは土地購入の際に注意しておきたい3つのポイントをまとめました。
通常では傾斜地よりも平坦地の方が金額が高くなります。傾斜地は建築の際の基礎作りに平坦地以上の工事が必要となり、他にも工事の足場づくりなど建築費用が多くかかります。土地だけ見て「同じ広さでもこちらの方が安い!」と思っても、傾斜地のため工事に費用がかかってしまい、結局平坦地を購入した方が安く済んだということになりかねません。
しかし、傾斜地もデメリットばかりではありません。道路から上がった斜面にあれば、眺望もよく、日当たりや風通しもよくなります。また、傾斜を活かしたユニークな造りにできるなど、他とは一風変わった別荘を建築するために敢えて傾斜地を選ぶというのも選択肢のひとつです。
リゾート地の場合は、自然や豊かな景観を残すために、建ぺい率や容積率に厳しい基準が設けられている場合があります。特に国立公園内にある地域などは、建ぺい率や容積率の指定の他に、公園との境界から2m以上離して建造物を建てる、高さは13m以下にする、などの規制がかかる場合もあります。また、なかには外壁や屋根の色に制限がかかる地域も。この規制は地区によって様々。購入しようとしている土地で、希望のデザインや間取りの建物が建てられるのか、あらかじめしっかり調べておくことが大切です。
何かトラブルがあった時の強い味方となるのが別荘の管理事務所ですが、別荘地の中には区画数が広く、管理事務所が遠くなってしまうというパターンも考えられます。例えば冬、雪が積もっている時に水道のトラブルなどがあった場合、管理事務所が近ければすぐに対応をお願いできますが、遠かった場合はしばらく待たされるはめに。また、防犯対策も気にしたいところです。別荘として使用する場合は、かなり長期間家を空けることになります。別荘地によっては、管理会社が定期的に防犯パトロールを行っているところもあるので、その観点からエリアを考えるのも良いでしょう。中心地から遠く離れた静かすぎる場所では、有事の際の対応も一苦労。土地選びの際は、何かあった時のことも考えるようにしましょう。
土地のみの購入で建物を新築する分には問題ないのですが、土地、建物込で購入する場合、建物の築年数に従って当然劣化が発生しています。外見はキレイなのに、構造体や骨組みが腐食していて耐震性に問題があったり、現在の建築基準に合わなず、居住するには危険…といったこともあります。経年劣化の問題もありますが、建物固有の問題として、見落としがちなのが、シロアリの被害です。特に別荘地の場合、ずっと毎日住んでいるわけではなく、休暇中や短期の滞在になりがちで、シロアリそのものを見つけにくいですし、また、シロアリの生態として、床下から徐々に柱などを食い荒らしていくので、いざ気がついたときには、復旧不可能なほど腐食していた…なんてことになりかねません。購入時には、外観や内装だけでなく、床下もしっかりチェックをし、シロアリ被害がないか確認をすべきですし、購入後も、シロアリの予防対策として、定期的な薬剤散布をしてメンテナンスを怠らないようにしましょう。シロアリの駆除や予防対策は、基本専門業者によって行われますが、軽井沢は市街地より離れているので対策してくれる業者が限られますし、特に別荘の場合床下が特殊な構造をしていることが多いので、業者の技術力もある程度必要です。ひとつの業者にお願いするよりも、このようなシロアリ業者の比較サイトなどをみて、サービスの良し悪しを比較したり、相見積りをとって確実に駆除できるか相談することも必要ですね。